知・好・楽~祖父の思い出

人間関係
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TOPICS

幼年時代_環境遺伝子

戦争体験_命のつながり

父親時代_親子関係と職業観

【知・好・楽】

 

子供心に

【環境が人を作る】

祖父を見て感じたのを

覚えています。

お仏段に

飾られた写真の

曾祖父は大きな体格の良い人で

祖父の実の姉妹も

大きかった

家系的には

大きな体形だったはず。

実際、祖父の手も足も

大きかった。

家の

後継者として

男の子が大事にされた

【時代だった】はずなのに

たった一人の男の子だったのに

祖父は養子に出された

そうです

長男が

養子に出された結果、

【乳母に大事に育てられた】けど

実家に戻ると泣くので

【実母に疎まれた】

そぅです。

嫁(祖母)の

実家を訪ねても、

家になかなか入れず義理の妹に

「変な男がうろついている」と言われるほど

【気が小さい人】だった

ようです。

子どもの目に

祖父母という夫婦は

【繊細で・遠慮がち】な反面

【内気だけどプライドは高い】長男と

【正義感と気が強い】反面

【健気】な長女

見えました。

結婚して

同業だった実母に

数軒先の注文を先取りされ

生計を邪魔するような苛めに遭っても

実母に歯向かわなかった祖父。

祖母は夫に苦言しながら

耐えたそぅ。

小学校の

夏休みの宿題で

戦争体験を祖父に

聞いた時

戦争の時代を

記憶力のおかげで

近衛兵に抜擢されたおかげで

今生きている

同じ時期に

召集された人の多くは

帰らなかったと・涙しながら

話してくれたことが

ありました

小学生だった

私にはたった一つの

【記憶力という尺度で

【生死が振り分けられた】ように思えて

恐ろしくなりました。

結果的に

私の命をつないだのは

選別基準が祖父の得意分野だった

祖父の律義な気質

だったこと。

自分の命が

こんなに細いもので

辛うじて繋がったものだと

知ったこと。

衝撃でした。

知恵というものの威力を

見せつけられた気がして・・・

知ること・覚えることに

貪欲になった転機

でした。

母の話では

祖父が家業を捨てて

働きに出たことがあったそぅ。

それでも、祖母は家業を守り

子供だった母も

手伝って…

宿題をこなす

時間はありませんでした。

「学校で宿題やってから帰りなさい」と

小学校の先生に引き留められたことも

あったそぅです。

母は

祖父が家業を

「好きじゃなかったんだね」

と呟いていました。

「祖父が

家業に戻らなくても

家族で頑張ろう」と言う祖母にも

「手伝いはするけど継ぐ気はない」と

母は明言していた

そぅです。

娘の鉛筆を

削ることを日課にし

学習量を推し量っていた祖父

「ちゃんと勉強するんだよ」と

鉛筆の減り方を確認して

声を掛けていた

らしい。

物証

確認済みの声掛け💦

言い逃れできない声掛けが

娘としては嫌だった

そぅです。

祖父は

家業に戻り・・・

母に家業の【手伝い】に加えて

【帳簿を付ける】という

実践的な教育

しました

祖父母の家に

滞在中は一日三回

食前の般若心経ルーティン

蝋燭に火を灯して・食事をお供えして

正座で・手を合わせて

般若心経する

祖父の

ルーティンに

孫の数が増える度に・・・

行列が長くなって

いきました

まだ

文字の読めない幼い頃

読んでもらった絵本を耳コピ

暗唱できたのは

歌うように

般若心経を唱えていから

だと思います

習うより慣れろ

環境遺伝子ですね

蠟燭に

火をつける係も

順番で…お線香は年功序列

般若心経を唱える

祖父と私

文字が

読めなくても

祖父の写経した筆の流れに

視線を走らせながら

シャドウィング

ぎゃあてい羯諦 はーらー羯諦

に差し掛かると

(^^♪

もうすぐ終わりだなって

思ってた

祖父の鳴らす鐘で

般若心経とお供えの儀式が終わる

読経しか聞こえない

独特の時間が

終わる

蝋燭の火を

手のひら一振りで

消せる祖父の手は分厚くて

大きく見えました

子ども達にとっては

手を何回振って火を消せるのか

遊びになっていました

生物学

的には親だけど

温かい関係ではなかった親に

【どんな気持ちで】般若心経を

唱えていたのでしょう

律義さと何❓

祖父の口から

家族関係の話は聞いたことは

ありません。

勝気

だけど健気な嫁が

【夫としてのプライド】を

傷つけた・・・かもしれません。

姑に尽くし我慢する姿も

夫に意見する

正義感も

一人

心の中で消化❓

写経して心を鎮めて

いたのかな❓

そんな祖父の

安らぎは【書道・水彩画・写真】

でした。

今思えば

【一人で集中できる時間】が

癒しだったの

かも

どの作品も

祖父の優しさと堅実さが

映し出されるような

作品でした

祖父の作品の中で

般若心経の次によく見ていた書が

知・好・楽でした

 

これを知る者は 之を好む者に如かず

之を好む者は 之を楽しむ者に如かず

 

(知っているだけより、好きになる方がよい)

(好きなだけより、楽しむ方がよい)

 

色紙に縦書きで

筆のトメ・ハネの動きと

祖父の呼吸が感じられるような

几帳面さと勢いのある

作品でした

「之」という漢字が

ひらがなの「え」に似ているのに

全く違う表情をして

堂々として

「まがいものではないぞ」と

主張しているかのような文字に魅せられて

じぃっと見上げいていた

ことを

部屋の

鶯色の壁紙を背景に

色紙が

スポットライトを浴びて

飾られていたかのような心象風景を

覚えています

その書の前で

立ち尽くしていた私は

きっと幼かったけど・・・

黙って見上げる幼い私に気付いた祖父は

言葉を選びながら意味を

教えてくれました

(´▽`*)

楽しんで

取り組めることが一番すごい✨

その程度の子どもの認識

だったけど

「之」という

文字の存在感

「知・好・楽」と「如」

知らない漢字との出会い

衝撃的だったのかもしれません。

白黒写真のようなハッキリした

書道の文字の記憶

残っています

大人になって

知好楽に触れるたびに

祖父を思い出します

書道の文字と

一緒に

祖父の書は

自分の目の前に広がる

筆の流れるイメージ対話する時間

楽しんでいるように

見えました

初めて

旦那さんと

祖父母宅に行った時も

無口な祖父は旦那さんを書道部屋に連れ出して

命名と私の名前が書かれた

古い半紙を手渡して

「私の宝物」と

見せたそぅ

です

普段

無口な祖父が

書道の時間だけは

無口じゃいられなくなる

祖父の精神世界が広がっていた

と思うと・・・もっと

書道したかったな

一緒に

知・好・楽

受け身じゃなく

自分が発信側になれる

楽しめる分野を追究していけたら

それが職業になっても

ならなくても

笑えそぅ

一人で

楽しんでいた

祖父だけど・・・

もっと笑った顔を見たかったし

人を笑顔にする作品

だったょ

ありがとう おじいちゃん

2.27

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